代表的な地盤のトラブル例として、「不同沈下」と「液状化」を挙げてみます。
どちらも十分な調査を行えば、それぞれに合った安全な基礎工事を行う事ができ、トラブルを防ぐだけではなく過剰な工事や追加工事も省け、コスト削減にもつながります。
不同沈下(ふどうちんか)の原因例
原因① 建物の下の軟弱地盤層が一様でない場合、軟弱層の厚さにより沈下量が変わります。
原因② 樹木の抜根跡、池や穴などを埋土した時に十分に締め固めしていない場合は沈下する事があります。
原因③ 山や丘を造成する場合、山側を切り崩し谷側へ造成します。地表上では同じく見えますが硬く締まった土と盛土の硬さは違うので十分な締め固めをしていない場合は注意が必要です。
原因④ 瓦礫などが埋まっている場合、雨水の浸透等により隙間に土砂が流れ込み沈下が発生します。
※他にも、もともとの地盤の性質に起因するもの等があります。
昭和39年の新潟地震では、鉄筋4階建の住宅が地中に埋もれる様に横倒しになったり、新潟空港などで液状化が発生し話題になりました。
過去に起きた大きな地震では度々液状化現象が確認されています。
現在は地域毎に液状化現象の発生危険箇所をとりまとめたハザードマップなどが配布されています。
次は井戸に関してです。